2020年活動報告
他の活動報告
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2020.12.26
地理の会リモート「会員による発表会」
開催日:2020年12月26日 17:00〜18:30
参加人数:24名
使用リモートシステム:CISCO WEBEX MEETINGS
発表項目
1 山登り
演者の趣味の山登りと地図の関わりについて、実体験を基に説明、また、GPSなどのデジタル技術を活用してより安全な山登りと正確な登山記録方法についても説明を行った。
山登り記録に使用しているリンクサイトは以下のとおり
ヤマレコ
2 ネットを活用して地図を楽しむ
ネットで公開している地図情報を活用して、現在と過去の時空間をバーチャルに旅を楽しむ方法を紹介した。
紹介したリンクサイトは以下のとおり
今昔マップ on the Web
五千分一東京図測量原図(農研機構)Map in Tokyo Central (1883 (Meiji 17), 1:5000)
第一軍管区地方2万分1迅速測図原図(農研機構)
「農研機構」は正式名称を国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
Japanese Military Maps (米スタンフォード大)
3 チバニアン露頭指定地の土地の成り立ち
「地球磁場逆転期(チバニアン)の地層」で天然記念物指定された千葉県市原市、養老川岸の露頭周辺地形について、1万年前から現在にいたる養老川の変遷による地形変化を解説した。
チバニアンについてのリンクサイトは以下のとおり
市原市のHP 「養老川流域田淵の地磁気逆転地層」の天然記念物指定について
GSSP・チバニアンが決定しました!
申請者によるHP千葉時代(チバニアン)の解説
2020.11.7
ミニ巡検「城東地区を訪ねて都電専用軌道跡を歩く」
日時:11月7日(土)13:30〜15:45
参加人数:6名
1.テーマ
東陽町から亀戸までの明治通り沿いには1972年まで、都電29番・38番などが走っていた当時の電車専用軌道跡がそのまま公園として残されており、モニュメントもあります。それらをたどりながら都電全盛期の街と現在を写真で比べたり、工業地区であった城東エリアの街の変化や自然災害の記憶などを見て回りました。
2.巡検行程
メトロ東陽町駅→①南砂緑道公園(都電跡をたどり当時の写真と比較、モニュメント、旧城東電軌遺構)→⑥波除地蔵(大正6年高潮被害。国土地理院・自然災害伝承碑地図記号の一例)→⑦仙台堀川公園(親水公園)・弾正橋→⑧南砂線路公園(越中島貨物線)→⑨旧国鉄・小名木川駅モニュメントとゼロメートル地帯説明→⑩砂町銀座入口→⑪旧小名木川駅(アリオ北砂への変貌、東京大空襲の記憶)→⑬大島4丁目団地(工場跡地の大規模団地)→⑭大島緑道公園(都電跡をたどる)→⑯竪川人道橋跡(都電モニュメント、当時の写真と比較)→⑰水神森(解散):JR亀戸駅
3.行程地図
4.巡検写真
竪川人道橋跡~イミテーションの都電線路が敷いてある
南砂緑道公園の都電車輪モニュメント
竪川を専用橋で渡っていた都電の説明板
南砂緑道公園で都電線路とJR越中島貨物線の説明
大島緑道公園を歩き、ゼロメートル地帯と都電を説明
2020.10.25
ミニ巡検「豊洲の今昔ウォーターフロント開発地を歩く」
日時:10月25日(日)13:18〜15:06
参加人数:6名
1.テーマ
約120年前は海の中であった豊洲エリアは、関東大震災のがれき処理のために大正後期から埋立事業が始まり、その後埋立地域が広がり現在の豊洲エリアを形成、第二次世界大戦中から戦後にかけて石川島播磨の造船所、東京ガスなどの工場地帯を形成する。1968年の都市計画法公布に伴い、工場が撤退、地下鉄有楽町線・ゆりかもめの開通、タワーマンションとモールなどの商業施設および築地から魚・青果市場の誘致により魅力的な都市空間を形成する。その一方、1950年代の工場時代を支えた古い都営住宅・商店街(セブンイレブン1号店)も存在しており、新しさと古さのギャップを体験できるエリアを見て回りました。
2.巡検行程
スタート:ゆりかもめ市場前駅→①中央卸売市場(魚・青果)→②東雲運河と防波堤→③豊洲まちなみ公園→④アーバンドック(石川島造船所ドック跡)→⑤ららぽーと豊洲→⑥IHI本社(旧石川島播磨)→⑦芝浦工業大学→⑧タワーマンション→⑨豊洲北小学校→⑩セブンイレブン豊洲店(1号店)→⑪都営住宅→⑫豊洲小学校→ゴール:有楽町線豊洲駅
3.行程地図 歩行距離:4.33km 歩行時間:1時間48分
現在の地図での歩行
約50年前の地図上での歩行
約120年前の地図上での歩行
(地図は、iOSアプリ「スーパー地形」を用いて表示。)
4.巡検写真
ゆりかもめ市場前駅からミニ巡検スタート
東雲運河と防波堤
豊洲まちなみ公園からの眺め
セブンイレブン1号店(豊洲店)
ゴールの有楽町線豊洲駅近くで今日の巡検行程を確認
2020.2.8
講演&交流会
日時: 2月8日(土) 13:30~17:00
会場: お茶の水女子大国際交流留学生プラザ 3Fセミナー室
参加者:32名
内容:
1.講演 「地理と地理学の狭間で ー 古今書院もうすぐ100年 ー 」
講師:古今書院編集部顧問 原光一さん
講演者は、地理の専門書籍として老舗の古今書院での編集に携わり、多くの地理関連の雑誌および書籍発行を行いました。その経験より、専門書をめぐる出版状況の説明の上、1922年(大正11年)創業の古今書院の書籍内容(2000年以降は災害・GISなどが話題)と印刷技術の変遷(現在はPCでのAdobe社のソフトを用いて)について興味深くお話して頂きました。編集による読者の興味を惹きつける例として、月刊「地理」の編集の「目からウロコ」の方法による、話題のテーマ(災害など)、面白そうなテーマ(海図の紹介など)、学会報告(国際地理オリンピックなど)、マニアを惹きつけるテーマ(鉄道、地図など)についての説明をして頂きました。最後に、長年地理に関わった経験より地理・地理学・地理教育について提言を頂きました。覚える地理ではなく、考える地理によって、過去のものから未来志向の提案は今後地理を学ぶ者への課題になると感じました。
2.会員による発表
「シルクロード西トルキスタンの旅 キルギスの草原と氷河」
講演者は中国からシルクロードを旅しており今回キルギスを訪れ報告して頂きました。発表は演者が現地で撮った写真を用いて説明しました。どの光景も日本ではみられないもので興味を掻き立てるものでした。特に演者の専門の地質構造についての説明は関心を聴衆に導いていました。この報告は月刊「地理」の2020年4月号に掲載予定のことです。
3.交流タイム
参加者全員が各自の近況や活動報告および活動予定の告知を行いました。
4.連絡事項
地理の会の今後の予定について紹介しました。
終了後、有志による懇親会を近くで行いました。